■憶測を生んだ大会規定

 3月下旬、「インターコンチネンタルプレーオフ」がメキシコで開催され、日本のサッカー界が未明の試合でイングランドに対する勝利に沸いていた4月1日、日本時間で午前11時(現地時間では3月31日午後9時)からモンテレイで行われた試合で、イラクはボリビアに2-1で勝利、イランの出場/不出場にかかわらず自力で40年ぶり2回目のワールドカップ出場を決めた。

 この後に湧き上がったのが、「イタリア出場の可能性」である。イタリアは今回の欧州予選でノルウェーに連敗(0-3、1-4)してI組2位に終わり、「欧州プレーオフ」の「パスA」に回った。そして北アイルランドには2-1で勝ったものの、「決勝」でボスニア・ヘルツェゴビナに1-1からPK戦1-4で敗れ、3大会連続の「予選落ち」となってしまったのである。しかしイランが出場辞退になった場合には、もしかしたら「救い」があるのではないかとメディアが騒ぎ出した。

 根拠は「2026FIFAワールドカップ大会規定」の第6条第7項である。

「大会への参加加盟協会がFIFAワールドカップ26から撤退または除外された場合、FIFAはこの件につき独自の裁量で決定を下し、必要と判断されるあらゆる措置を講ずるものとする。FIFAは当該参加加盟協会を他の協会と入れ替えることができる」(大住訳)

 すなわち、イランが出場しなくなった場合の代替出場国は、FIFAが独断で決め、異議は認めないというのである。

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