政治がスポーツに影を落とす可能性がある。6月にアメリカなど3カ国で開催されるサッカーのワールドカップに、イランが参加できなくなる可能性がぬぐい切れないのだ。もちろんイランが出られることが最善だが、「もしも」の場合はどうなるのか。サッカージャーナリスト大住良之が、「代替出場」の可能性を探る。
■FIFAの誤算?
さて、今年3月はじめにイランの出場問題が話題になったとき、イラクはこの月にメキシコで開催される「インターコンチネンタルプレーオフ」を待つ身であり、UAEは失望から次の目標に向かっていこうとしていた。イランの反撃により中東全体の航空交通がストップして、イラクのグラハム・アーノルド監督(3次予選の序盤でオーストラリア代表監督を辞任、翌2025年5月にイラク代表監督に就任)はプレーオフの延期を求めた。
この時点で、「イランの代替出場はイラクあるいはUAEが有力」という話がメディアを賑わせた。しかしFIFAは「出場国も試合会場も変更なし」の立場を貫いた。「アメリカ/イスラエルvsイラン」の紛争が長引くのか、それとも短期間で終結に至るのか、誰にも予想がつかなかったからだ。もしかしたら、FIFAのジャンニ・インファーティーノ会長は「盟友」のトランプ大統領から「すぐに終わる」と聞かされていたかもしれないが…。










