■「パス・サッカー」で本家を撃破!そして…

 日本代表は「パス・サッカー」というスタイルを武器に世界と戦っている。

「パス・サッカー」を世界で最初につくり出したのはスコットランドだった。そのスタイルが、世界中に影響を与え、チェコやハンガリーなどのサッカーが生まれ、アルゼンチンのサッカー・スタイルの源流ともなった。そして、スコットランド人からサッカーを習ったビルマ人留学生のチョー・ディンが、それを日本に伝えたのだ。

 そして、日本がその「パス・サッカー」を武器に本家のスコットランドを下した。

 その日本のサッカーが世界に初めて挑戦したのは、1936年のベルリン・オリンピックだった。

 ノックアウト式トーナメントで行われたオリンピックのサッカー1回戦で日本は当時世界の強豪だったスウェーデン(1938年のワールドカップ・フランス大会では4位)と対戦。前半のうちに2点を奪われたものの、後半、全員で戦って3点を奪って逆転勝利を収めた。これが、「ベルリンの奇跡」である。

 それからちょうど90年が経過した2026年。日本はワールドカップでそのスウェーデンと対戦することが決まった。歴史というものの面白さを感じるのは僕だけだろうか。

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