サッカー日本代表が親善試合で強豪イングランドを撃破し、日本中が熱狂に包まれていた頃、ワールドカップ本大会でグループ突破を懸けて戦う第3戦の相手が決定した。欧州プレーオフの死闘を制したスウェーデンだ。不気味な堅守と鋭いカウンターを武器とする北欧の難敵に対し、日本はいかにしてその堅陣を打ち破り、勝利をもぎ取るべきなのか――。サッカージャーナリスト・後藤健生が、戦術の深部まで踏み込む最速スカウティング(対戦チーム分析)で「日本勝利のシナリオ」を解き明かす!
■何もないところから「単独」で2ゴール
注目のビクトル・ギェケレシュは先制ゴールの起点となり、決勝ゴールこそ決めたものの、ポーランド戦では前線で孤立して目立つ働きはできなかったが、準決勝のウクライナ戦ではハットトリックで勝利の立役者となった。
ポーランド戦と同じく、スウェーデンはウクライナ戦でも早い時間に先制して、流れを引き寄せた。開始わずか6分のことだ。このときも、左サイドから攻めてベンヤミン・ニグレン(セルティック)がポケットを取ることに成功。ニグレンのクロスをギェケレシュが決めた。
そして、後半もギェケレシュがロングボールを受けてスピードあるドリブルで抜け出して追加点を決め、さらに71分には相手DFから自らボールを奪ってそのままペナルティーエリアに進入して獲得したPKを決めた。後半の2点は、何もないところからギェケレシュが単独で獲得したゴールだった。






















