異例の「10人交代」が生んだ化学反応! 鎌田大地のアンカー起用と再燃する「大迫待望論」【サッカー日本代表「スコットランド撃破」と「聖地イングランド戦」への大激論】(1)の画像
スコットランド戦の「先発」に驚きの声が上がった。撮影/渡辺航滋(Sony αⅡ使用)

 北中米ワールドカップに向けたメンバー発表前、実質的な“最終オーディション”となる欧州遠征。サッカー日本代表は初戦で難敵スコットランドを撃破し、確かな進化を見せつけた。次なる舞台は中2日、サッカーの聖地ウェンブリー・スタジアムで待ち受ける優勝候補の一角、イングランドとの大一番だ。親善試合の「ルール変更」を活かしたスコットランド戦における収穫から、イングランド戦の先発メンバー、そして歴史的初勝利へのシナリオまで、ベテランサッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が、熱すぎる激論を交わした!

■驚きの「スタメン」

――スコットランド戦のスタメンには驚きました。

大住「国際親善試合の選手交代枠に関する規則が変わったんだよね。それで今回は11人まで交代できることになって、日本陣営はそれをうまく活かしたなっていう感じがしたね。

 言ってみれば、完全にサブのメンバーでスタートして、最後はレギュラーに近い布陣で終わらせた。強化のためのテストマッチとしては、非常にうまくやったんじゃないかなって思う」

後藤「そうそう。親善試合でメンバーをどんどん代えていくと、試合がだれてきちゃうことがよくあるけど、あれだけ代えてもそうならず、むしろ逆に強度が上がっていった。これまで主力としてやってきた選手たちを後半に出したから当然なんだろうけどね。逆にスコットランドは、選手を代えるたびにチームの調子がおかしくなってきた。後半の立ち上がりは良かったんだけどね。しかも日本は最後に相当思い切った攻撃的なシステム変更をして、きっちり1点をもぎ取って勝ったというのは非常に大きいよね」

大住「鎌田大地をアンカーの位置に1人で置くなんて、ふつうは考えられない起用法だからね。でも、鎌田もあそこですごく良いプレーをしてリズムを作っていたね」

後藤「そうそう。最後にどうしても1点取って勝たなきゃいけないという試合のシミュレーションができたよね。ワールドカップでのグループ3戦目を想定するには、ピッタリの試合だったよね。最終戦を前にして、勝ったら1位抜けとか、勝てば3位に滑り込める、という状況になっているかもしれないし、相手はスコットランドとほとんど同じクラスのヨーロッパのチーム(ポーランドまたはスウェーデンなど)なんだから」

大住「そうだね。今回先発したサブ主体のメンバーでもあれだけボールをしっかり回せて、残念ながらゴールにはならなかったけれども、何回か決定的なシュートまで持ち込めたというのは、ものすごい収穫だよ。それに、ワールドカップ本大会で計算できるなっていう選手が、何人も出てきたよね」

後藤「本当にすごい選手層だよね。あのくらいのクラスの選手が、ベンチやメンバー外にもまだまだいっぱいいるわけじゃないですか」

大住「ケガで今回、不在の主力選手もいるんだから、恐ろしいよね」

後藤「本当にそうなんだよね」

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