■食肉を大事にいただく文化
15世紀にジブラルタル海峡の対岸、アフリカ大陸にあるイスラム王朝の拠点セウタを攻略するため、ポルトガルのジュアン1世が出陣。三男エンリケ王子の故郷のポルトの人たちは兵士の食料として市内の食肉類をすべて王子に献上し、街に残った人々は内臓を食いつないでしのいだというのです。
トリパ・ア・モーダ・ド・ポルト(ポルト風トリッパ)は今でもこの街の名物料理。僕も、もちろんポルトでは何度も「トリパ」を食べました。
内臓というと、日本では嫌がる人が多いようです。日本では古代から仏教の影響で肉食が(表向きは)禁止されていましたし、そもそも日本は農業の国で牧畜をほとんどやっていなかったからでしょう。
しかし、牧畜を生業にしている民族は貴重な財産である家畜をいっさい無駄にしません。肉だけでなく、内臓も、乳も、さらに骨も、皮も、血液も有効利用するのです。それは世界中どこに行っても同じです。






















