1993年の5月15日にJリーグが開幕し、同年の10月28日に『ドーハの悲劇』、そして1997年11月16日の『ジョホールバルの歓喜』を経て、初めてワールドカップ出場を果たした日本サッカー界。このシリーズ連載では、時に人々を歓喜させ、時に人々を悲嘆させた、日本サッカーの歴史を紐解きながら、サッカーに関連する「今日の出来事」を紹介する。
1994年アメリカ・ワールドカップに向けた最初の試合は、神戸市の神戸ユニバー記念競技場であった1次予選のタイ戦。肌寒い気候の下、選手たち自ら緊張を口にしたムードを一変させたのが、背番号11、カズ(三浦知良)だった。
29分、DF柱谷哲二、MF森保一とつないだボールを受けたMF福田正博がノールックでペナルティエリア内左へロブ。細かいステップでタイミングを合わせたカズが左足でボールをすくい、ゴール右に蹴り込んだ。
左右両足で高い質のキックを繰り出すカズにとって、左足はボレーをふくめ技術が際立つ。その特徴が出た値千金のゴールでオフトジャパンは1-0と白星発進した。










