■オリンピックも政治利用
トランプ大統領は2月24日に議会の上下両院合同会議で一般教書演説を行った。
日本の内閣総理大臣が国会で行う施政方針演説と同じく、大統領が今後1年間の施政方針を表明する演説だ。
今年のトランプ大統領の演説時には、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックで46年ぶりに金メダルを獲得したアイスホッケー男子のアメリカ代表チームが招待された。
アイスホッケーはアメリカの4大スポーツのひとつだが、プロリーグのナショナル・ホッケーリーグ(NHL)所属選手が出場しないことが多く、アメリカはずっと金メダルを取れなかったのだが、今年の大会にはNHLの選手が世界各国の代表として参加。決勝戦では同じくアイスホッケー大国であるカナダと対戦。内容的にはカナダが圧倒していたものの、徹底して守ったアメリカが延長の末に勝利して優勝を遂げた。
ちなみに、46年前のレークプラシッド(アメリカ、ニューヨーク州)大会のアイスホッケーでは、アメリカの大学選抜チームが政治的に対立していたソビエト連邦のプロ級の代表を破る大番狂わせを演じて彼らもアメリカの英雄になった。
その代表チームを招待することによって「“強いアメリカ”の復権」を印象付けようとするのがトランプ大統領の狙いで、議場にチームが姿を表わすと議場内に「U、S、A」コールが響き渡った。
これも、明らかなスポーツの政治利用である。22日にミラノでの決勝戦を終えたアメリカ代表チームはアメリカ空軍機を使って首都ワシントンまで移動したそうである。








