■世界のスターが集結
そして、この1975年にNASLの人気を大きく押し上げ、同時にアメリカにおけるサッカー発展の基礎となる大きな出来事が起こる。「ニューヨーク・コスモス」がブラジルのペレとの契約に成功したのだ。サッカー史上最高の名手として知られ、3回のワールドカップ優勝に貢献したペレは、少年期から過ごしたサントスFCで1974年に引退したが、1年後の1975年6月にアメリカでプレーを始め、世界の注目を集めた。
コスモスは翌年にはイタリア代表FWジョルジョ・キナーリャ、さらに1977年には西ドイツ代表フランツ・ベッケンバウアーを加え、他のクラブも次々と「スーパースター」と契約してNASLは一挙に華やかな「スターリーグ」となった。1977年のプレーオフ、「フォートローダーデール・ストライカーズ」をコスモスがホームの「ジャイアンツ・スタジアム」に迎えた試合では、7万7691人というNASL史上最多観客を集めた。
その後も、ジョージ・ベスト(北アイルランド)、ゲルト・ミュラー(西ドイツ)、ヨハン・クライフ(オランダ)などを加えて華やかさを保っていたNASLだったが、アメリカ人のスター選手は現れず、1984年のシーズンで幕を閉じた。アメリカのプロサッカーリーグは、またも水泡に帰したのである。










