11月8日、J1リーグ第36節の5試合が各地で行われ、首位の鹿島アントラーズは2−1で18位の横浜FCに勝利し、9シーズンぶりの優勝へ前進した。決勝点となったのは、MF知念慶のヘッド弾だった。
首位を守りながらも、直近の3試合は連続ドロー。2位の柏レイソルに勝点1差に肉薄されて迎えた本拠地メルカリスタジアムでの一戦は、前半3分にフリーキックからレオ・セアラが押し込むも、オフサイド判定。その後は鹿島がボールを支配し、横浜FCがシンプルに縦を狙う展開となったが、ゴールは生まれずに0−0で前半を終える。
均衡が破れたのは後半17分。ボックス内にうまく侵入した田川亨介からのパスをレオ・セアラが決める。そして、その直後の同20分だった。
右サイドからのコーナーキック。小川諒也が得意の左足でニアサイドに鋭いボールを蹴り込むと、競り合いの中でマークの相手を払い除けながら鋭く走り込んだ知念が、密集地帯の中でヘッド。うまく体をひねりながら頭を振り、ファーサイドに流し込んだ。
昨季からボランチに転向した知念だが、もともとは点取り屋のFW。この得点にスタジアムは大歓声に包まれ、ゴールを決めた知念は何度もガッツポーズ。チームメイトたちに抱きつかれながら雄叫びを上げた。








