サッカーは「世界の共通言語」と言われるが、そのサッカーを追って世界中を旅する蹴球放浪家・後藤健生は、経験から東アジアの国々に“ある提案”があるという。元日本代表チーム通訳フローラン・ダバディ氏の言葉をヒントにした、言語習得が容易になる「驚きのプラン」とは?
■漢字が「共通文字」だった時代
昔は東アジアの中国、韓国、日本、ベトナムでは漢字が共通文字でした。たとえば江戸時代に朝鮮から通信使がやって来ると、日本の文化人との間では漢文を通じて意思疎通ができたのです(「漢文」は近代中国語とはまったく違う特別な書き言葉)。
しかし、今では韓国で漢字はほとんど使われなくなってしまいましたし、ベトナムでは漢字はまったく使われていません(ベトナムは漢字で書けば「越南」、ハノイは「河内」、ホーチミンは「胡志明」なのですが……)。
また、東南アジアのタイやミャンマーではインド系の文字が使われています。
1998年にバンコクでアジア大会があったとき、僕は3週間もバンコクに滞在することになったので、タイ文字くらい覚えて帰ろうと思ってタイ語の教科書を持っていったのですが、タイ文字は難しくて途中で断念してしまいました。









