ドイツ・ブンデスリーガのケルンが、愛するホームタウンに捧げるユニフォームを発表した。愛情がこもっているのは間違いないのだが、そのデザインをめぐって、目にした人々の間に困惑が広がっている。
ケルンは豊かな歴史を誇るクラブだ。1960年代から70年代にかけてブンデスリーガを2度制し、DFBポカール(ドイツ杯)に至っては4度の優勝経験がある。アカデミーからはルーカス・ポドルスキを輩出し、ピエール・リトバルスキーらワールドカップ優勝に貢献する名手が活躍した。
日本にとっても、なじみの深いクラブである。まだ日本にプロリーグがない時代、日本サッカー界のレジェンドである奥寺康彦氏がドイツでのキャリアをスタートさせたのがケルンだった。Jリーグがスタートしてからも、大迫勇也、長澤和樹、槙野智章、鄭大世といった選手たちがケルンのユニフォームに袖を通した。
ケルンというクラブ自体も、歴史と伝統への敬意を忘れない。今回は、ホームタウンの伝統であるカーニバルをモチーフとしたユニフォームを発表した。
ケルンのカーニバルは、ドイツ国内でも有名だ。毎年11月11日の11時11分にスタートし、多くの人がパレードなどを楽しむ。
しかも今回は、そうしたイベントを支えるボランティアの人々を意識したユニフォームであるという。「ケルンのために」というスローガンを掲げたユニフォームを、縁の下の力持ちに捧げるというのだ。
このユニフォームは、全体が赤と白のストライプで形成されている。このストライプも、カーニバルの伝統を意識したものだという。








