■チームを初優勝に導いた「長髪の英雄」
そういえば、もう一人、長髪で有名だったアルゼンチン代表選手がすっかりヘアスタイルを変えていたのを見かけたことがあります。
長髪のアルゼンチン選手といえば、古くからのファンの方ならお分かりですよね。マリオ・アルベルト・ケンペスです。
1978年に地元で開催されたワールドカップで、監督のセサール・ルイス・メノッティは国内組を集めて「チーム」をつくり、ヨーロッパで活躍する「海外組」で招集したのはケンペス(スペインのバレンシア所属)だけでした。「エル・マタドール」つまり「とどめを刺す男」と呼ばれたケンペスは1978年大会で6ゴールを決めて得点王となり、チームを初優勝に導きました。
長髪をなびかせて走るケンペスの姿は、1978年大会を象徴するものでした。
2011年にコパ・アメリカがアルゼンチンで開催されました。「アルゼンチン開催のコパ・アメリカが面白くないはずはない」と思った僕は、迷わずに観戦に行きました(実際は、アルゼンチンもブラジルも本調子でなく、ともに準々決勝敗退。「なんだかなぁ」という大会でした)。
7月11日には、アルゼンチン対コスタリカの試合を見にコルドバのスタジアムを訪れました。その名も「エスタディオ・マリオ・アルベルト・ケンペス」。そう、ケンペスはコルドバ州出身でコルドバのインスティトゥートでプロ・デビューを飾っています。







