■トーナメント・ステージで「勝ち切る」ために

 先日のU-20ワールドカップで、日本代表は素晴らしいパフォーマンスを発揮し、3戦全勝無失点でグループリーグを突破。ラウンド16でもフランス代表を圧倒した。だが、フランス戦では延長120分まで戦って得点を奪うことができず、逆に最後の最後にPKを取られて敗退となった。

 男子のあらゆるカテゴリーの世界大会で、日本チームはトーナメント・ステージの初戦の壁を突破できないでいる。森保一監督率いるフル代表はカタール・ワールドカップでドイツやスペインを破ったものの、やはりラウンド16で敗退となった。

 トーナメント・ステージで勝ち切るためには、“フットボールの原点”的なタフなゲーム。ボールを奪い合う格闘技的部分や、守るときには守り切る、奪ったボールを確実につなぐといった強度の高い試合を追求していくべきなのではないか。

 J1リーグも、J2リーグも、あるいは他のカテゴリーのリーグも秋になっていよいよ優勝争い、残留争いが熾烈になってくる季節だ。そんな中で、この日の水戸対千葉のようなタフな戦いをもっと見てみたいものである。

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