■1試合平均「驚異の3.57点」を誇るのは?
今シーズンの特徴の一つが、ゴール数の増加だ。
7試合終了時点での“3強”のゴール数を見てみよう。
I神戸 17得点 5失点
ベレーザ 25得点 7失点
浦和 17得点 3失点
ベレーザの得点は1試合平均でなんと3.57に達し、I神戸と浦和は2.43得点ということになる。
これを前シーズンと比べてみよう。
昨季優勝したベレーザは22試合で50得点。1試合平均で2.27得点。準優勝のI神戸は43得点(同1.95)、3位の浦和が32得点(同1.45)。今シーズン、得点力が上がっているのは明らかだ。
実際、大量点の試合も増えている。
たとえば、個人的な例だが、僕は9月14日から20日にかけて、WEリーグの“3強”の試合を相次いで観戦に行った。
すると、まず9月14日の浦和対ちふれASエルフェン埼玉のダービーマッチは5対0で浦和の勝利に終わり、翌日観戦したノジマステラ神奈川相模原対I神戸は1対5でI神戸が勝利。20日のベレーザ対JEF千葉レディースは7対0でベレーザが大勝。3戦とも大量得点の試合となった。
ちなみに、この3試合、浦和の伊藤美紀が2ゴール、I神戸の吉田莉胡とベレーザの塩越柚歩がそれぞれハットトリックと注目のアタッカー陣が大活躍した。
つまり、今シーズンのWEリーグでは、“3強”がこれまでになく下位チームに対して大量得点で勝利する試合が目につくようになっている。