日本代表MF南野拓実が欧州CLの大舞台で「冷静すぎる」神アシスト!“久保建英の元相棒”の初ゴール演出で「新コンビ誕生」の予感の画像
ASモナコでプレーするサッカー日本代表MFの南野拓実。撮影/渡辺航滋(Sony αⅡ使用)

 現地9月18日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第1節が各地で行われ、ASモナコ(フランス)がクラブ・ブルージュ(ベルギー)と敵地で対戦。思わぬハプニング後の試合で1-4で敗れるも、所属するサッカー日本代表MF南野拓実が完璧トラップ&絶妙パスで新加入FWアンス・ファティの移籍後初ゴールをアシストした。

 昨季リーグ・アン3位で欧州CL出場権をつかんだモナコ。その初戦へ向けて前日移動する予定が、航空機の空調トラブルによって機内に閉じ込められるハプニングに見舞われ、当日移動でキックオフを迎えた。

 南野は4-4-2の左サイドMFとしてスタメン出場した。すると前半8分、FWフォラリン・バロガンのポストプレーから南野のワンタッチパスに抜け出したFWマイカ・ビーレスがGKに倒されてPKを獲得する。しかし、MFマグネス・アクリウシュのシュートをGKシモン・ミニョレがセーブしてスコアは動かず。すると前半32分、39分、42分とブルージュが立て続けに得点を奪い、あっという間に0−3。さらに後半30分にもブルージュが追加点を奪い、モナコは0−4と苦しい状況に追い込まれた。

 その失意のゲームの中で、最後の最後で光明となったのが、南野とアンス・ファティだった。後半アディショナルタイム、南野の渾身のシュートをブロックされて得た右コーナキック。ショートコーナーからファーサイドに送り込まれたクロスを、ボックス内左の位置で南野が右足に吸いつくような完璧なトラップを見せる。そこから瞬時に相手DFとGK、周囲の状況を見極め、左足で斜め後方へ優しいパスを送った。

 まさに「打ってください」と言わんばかりの絶妙な落としのパスに、16歳でバルセロナでトップデビュー、17歳でスペイン代表デビューを飾った“元神童”のアンス・ファティがダイレクトで強烈な左足シュート。この試合、後半18分からの途中出場していたアンス・ファティにとっては、新天地で復活の狼煙を上げるモナコデビュー戦での移籍後初ゴールとなった。

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