
悲願のJ1昇格へ向けて、価値ある勝点3を手にしたJ2のV・ファーレン長崎。試合後、闘病中の名倉巧とともに、「勝利のカンターレ」をスタジアムに響かせた。
9月13日にNACK5スタジアム大宮で行われたRB大宮アルディージャとの上位対決に、今年6月に体調不良を訴え、精密検査で悪性腫瘍が見つかって長期療養中の名倉が、治療の合間に来場。約3か月ぶりにチームメイトと再会してエールを送ると、士気を高めたチームは一丸となり、キャプテン・山口蛍のボレー弾などで2−1の勝利を収めた。
その試合後、ゴール裏のサポータへのあいさつに名倉が登場。拡声器を手に「お久しぶりです!ナイス勝利!」と声を張り上げてファンの歓声を浴びると「チームが今すごくいい状態なので、自分も(治療の)副作用があまりなくいい状態です」とファンに報告。そして「必ず長崎に帰るので、J1という舞台で皆さんとまた会えるように、お互いまた頑張っていきましょう!」と呼びかけた。
さらに名倉は、拡声器を持ったまま、「青に染められた〜ここに居る幸せ〜」と長崎の勝利後に歌われる応援チャント『歓喜』を歌い出し、そこからサポーターとともに大声での「勝利のカンターレ」をスタジアムに響かせた。