
■丸い月は「どこへ行ったのか」
長い夜だった。19時3分に始まった試合が終わったのは21時52分だった。
表示されただけで、前半のアディショナルタイムが7分、後半が9分もあった。
キックオフ前にバックスタンドの右に見えていた丸い月は、どこへ行っただろう。
「21時以降 鳴り物の使用は禁止です」の掲示も、気になった。浦和のサポーター席では、それを無視するかように一人が15分以上も叩き続けていた。帰りのバスの中では、浦和のファンですら「あれは、恥ずかしいよ」と顔をしかめていた。
川崎のエリソンのペナルティで始まった試合は、1-1、2-1、2-2から延長戦となり、最後は、頭にバンデージを巻いた宮城天のペナルティで3-2。
川崎が準決勝にコマを進めた。