
サッカー元日本代表「10番」の中島翔哉が、9月3日に行われたルヴァンカップ準々決勝の第1戦・川崎フロンターレ戦で華麗な“つま先トラップからの絶妙ループ”でゴールを決めた。
本拠地・埼玉スタジアムでの一戦。浦和が8月31日のJ1リーグ第28節アルビレックス新潟戦からスタメン9人を入れ替えて試合に臨む中、中島はCBマリウス・ホイブラーテンとともに中2日でスタメンのピッチに立った。
前半22分だった。浦和が自陣でパスをつなぐと、4−2―3−1のトップ下に入っていた中島が、2列目の位置からDFラインの裏を狙って走り出す。そこに右SB関根貴大から滞空時間の長いロングボールが送り込まれると、中島はトップスピードで走りながら背面上空から落ちてきたボールをジャンプしながら右足を伸ばし、華麗なつま先トラップでボールを前に運んだ。
そして、スピードに乗った状態でボックス内に侵入すると、前に出てきた新潟GK山口瑠伊の動きを視界に捉えながら、繊細な右足タッチで山口の上を抜く「技アリ」のループシュート。ゴール右隅に流し込んだ。
これが中島にとって、5月21日のJ1リーグ第13節の川崎戦以来となる今季公式戦2得点目。森保ジャパンのエースだった男の美しいゴールに対して、平日にもかかわらず2万人近い観衆が詰めかけたスタジアムは大声援に包まれた。