「速すぎて、DFが飛び込めない」パリ五輪10番のQPRカムバック弾! ハーフウェーラインからの約40m長距離ドリブル弾に「ワクワクする」「A代表で見たい」の画像
昨年のパリ五輪に出場した斉藤光毅。エースナンバー「背番号10」を背負って奮闘した。撮影/渡辺航滋(Sony α1使用)

 現地8月30日に行われたチャンピオンシップ(イングランド2部)第4節で、クイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)が3−1でチャールトン・アスレティックに勝利。チームに復帰した斉藤光毅が今季初出場で貴重な勝ち越しゴールを決めた。

 昨季チャンピオンシップで24チーム中15位だったQPRは今季、開幕3戦未勝利(1分け2敗)スタートとなり、前節は1−7大敗を喫した。その調子の上がらないチームに“戻ってきた”のが斉藤だった。昨季39試合で3得点3アシストを記録してサポーターからも愛されていた斉藤だったが、レンタル移籍だったために保有元のロンメルへ復帰。しかし、本人の強い願いもあり、今月25日に再びQPRに、今度は完全移籍での加入が発表された。

 復帰インタビューで「I'm so happy」を連呼して喜びを伝えた斉藤は、この日の試合にベンチ入り。そして1−1に追いつかれた直後の後半15分にピッチインすると、試合終盤の後半39分だった。

 相手の攻撃を味方が自陣中盤で防ぐ。そのこぼれ球を拾った斉藤が、ハーフウェーライン手前からドリブルを開始。前方のスペースを見逃さず、一気にスピードを上げて相手ゴール前まで持ち運ぶと、対峙した相手DFを前に、鋭いフェイントから軽やかにステップを踏んでのドリブル突破。ボックス内に侵入すると、体を張ってカバーに入った2枚のDFを前に左足シュートを放ち、ゴール右隅へ流し込んだ。

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