
J2のRB大宮アルディージャが、大胆かつ斬新な補強に打って出た。なんと、トップチームのスカウトを公募するというのだ。
RB大宮は、新たな挑戦を始めている。Jリーグで初めて、外国資本のオーナーが誕生し、これまでとは違う形でチームの強化を進めようとしているのだ。
Jリーグでは、横浜F・マリノスも世界的なつながりを持つシティ・グループの一員となり、そのネットワークを活かして優秀な選手を獲得するなどしてきた。RB大宮はレッドブル・グループに加わったわけだが、今回は一風変わった補強策に打って出た。選手ではなく、優秀なスカウトを加えようというのだ。
強いチームをつくろうとするなら、選手だけではなく、スタッフにも優秀な人材が必要だ。そうした考えは当然ながらJリーグクラブも持っているが、RB大宮がすごいのは、人材を公募したという点だろう。
通常ならば、スタッフはサッカー界の人脈を通じて招へいすることがほとんどだ。だが大宮は今回、募集要項を公開して、門戸をさらに広く開放した。元選手などプロサッカーの経験者を招いたほうがリスクは低いだろうが、RB大宮は日本の常識にとらわれず、未知の可能性に賭けた格好だ。
募集しているのは、トップチームのスカウト。公開されている応募要項は国際的グループの一員らしく、「流暢な英語:必須」など、求められるスキルや仕事の内容が英語で記されている。それぞれのページにはもちろん、レッドブル・グループのロゴが記され、国際的な雰囲気が漂っている。