■約50秒、延べ21人、計20本のパス

 時間にして約50秒、ピッチ全体で延べ21人、計20本のパスを通してのゴール。C大阪のアーサー・パパス監督も試合後に「ワールドクラスのゴールだった。後ろからしっかりと作って、前進して、サイドを変えて折り返したところをシンジが決めた。これ以上ないゴールだった」と褒め称える狙い通りの美しいゴールだった。

 試合は1−1の引き分けに終わったが、このゴールシーンをC大阪がクラブ公式エックス(旧ツイッター)上に「This is Cerezo Footbal」と題し、パスの本数を映像に入れて公開すると、ファンからは「これは生で観てて震えたなぁ〜」「美しいセレッソのサッカー」「今年のセレッソを象徴するかのようなゴール」「パパスサッカーはリスクはあるが気持ちいいよね」「今年見た一番美しいゴールかもしれん」と次々と称賛のコメントが寄せられた。

 C大阪は現在、順位的には10位(勝点38)と中位に甘んじているが、今季からチームを指揮するパパス監督の攻撃サッカーが試合を重ねるごとにチームに浸透し、ファンたちの心もつかんでいるようだ。

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