後藤健生の「蹴球放浪記」第279回「水原のスタジアムでリベンジを期したものの……」の巻(2) 二次元マップだけでは辿り着けない「100万ドルの夜景の街」と「IOC本部のある街」のスタジアムの画像
最初に「政府大球場」を訪れた際のスペイン・ワールドカップ予選(1980年)のチケット。提供/後藤健生

 サッカー選手やチームには、なぜか勝てない「鬼門」とも言うべきスタジアムがある。蹴球放浪家・後藤健生にも、それはあるという。歴戦のツワモノが苦手とする「3大鬼門」とは?

■「エレベーター」が見つからない

 結局、たしかにFIFAの地図に間違いはなかったのですが、木の陰に隠れた小さな建物だったのです。で、最終的にADカードをもらってスタジアムに入ったのはキックオフ直前でした。

 しかも、スタジアムに1階から入って記者席に行くには途中でエレベーターを乗り換えなければならないのですが、その2番目のエレベーターが見つからないのです。で、とりあえずその辺の一般席(?)に座って前半を観戦。ハーフタイムにようやく記者席に辿り着いたというわけです。

 ちなみに、2戦目(ウルグアイ戦)のときにも、また迷いました。

 そういえば、それより前にKリーグの水原三星ブルーウイングスの試合を見に来たときも、僕はこのスタジアムで迷った覚えがあります。

 どうやら、ここは僕にとって鬼門のようなのです。

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