
かつて日本代表レジェンドの中田英寿も所属した、イタリア・セリエAのASローマが、新シーズンに着用するサードユニフォームを発表した。ファーストユニフォームとは大きく違う、大胆かつオリジナリティあふれるデザインに、世界中から称賛の声が上がった。
サッカーチームのユニフォームは、単なる統一された服装であるだけではなく、クラブのイメージを発信するものである。だからこそ、そのデザインにクラブとサプライヤーは頭を悩ませ、ファンは一喜一憂する。
主にホームで着用するホーム用のユニフォームはクラブカラーを前面に打ち出し、アウェイ用のユニフォームも毎年ベースカラーやデザインが大きく変わることは少ない。チャレンジするとなれば、サードユニフォームや、日本でも多くのクラブが取り入れる期間限定ユニフォームなどだ。
イタリアの名門であるローマが今回、その定石にのっとってサードユニフォームで勝負した。
ローマと言えば、ファーストユニフォームで用いられるのは当然、深い赤だ。セカンドユニフォームは白がベースとなることが多く、赤や黄色が差し色として用いられてきた。
サードユニフォームでは紺や黒、黄色などが採用されることがあったが、今回発表されたものでは白がベースカラーとなっている。あまり大胆ではないように思えるが、実際はそうではない。
一見したところ、もしかしたらサッカーのユニフォームには見えないかもしれない。ポロシャツのように、普通に襟もついている。
だが、だからこそサッカーユニフォームとしては異彩を放つ。襟や袖に用いられているのはエメラルドグリーン。黄色いエンブレムは「A」「S」「R」を組み合わせたデザイン。街中で着ていても違和感ないが、ピッチ上では逆に存在感が際立ちそうだ。