【日本代表の攻撃のキーマン・宮代大聖がW杯の切符を掴むために(1)】「大舞台や優勝がかかった試合で点を取れるか、チームを勝たせられるか」の日韓戦。「アピールの場があることは非常に幸せ」の画像
香港戦でデビューしたサッカー日本代表のFW宮代大聖 撮影:中地拓也

 7月15日、サッカー日本代表は韓国代表と対戦する。この試合で、夢の舞台への扉を開けようとしているのが宮代大聖だ。

 アンダー世代から“川崎の大砲”の異名を持ち、“天才”と言われ続けた男がついに日の丸を背負うこととなった、このE-1選手権。初戦・香港戦(8日・龍仁)で左シャドウに入って先発デビューすると、後半32分まで出場して攻撃陣をけん引して見せた。
 与えられた背番号は「9」だったが、ゴールを自ら狙うだけでなく潤滑油として周囲の選手が生きるような、チームが組織的に戦えるプレー選択をしていたのが印象的で、前半だけで4得点したジャーメイン良のインパクトに隠れたものの、新たな可能性を感じさせた。
 宮代にとって、やはり、日本代表でのプレーには特別な思いがある。「日の丸を背負う責任は非常に大きいと思いましたし、アンダー世代(の代表)とはまた違った緊張感や責任感があるので、改めて選ばれ続けたいって思う部分と、結果を出し続けないと選ばれ続けることはできない」と説明するように、栄誉ある場に選ばれたことで、もともと強かった日の丸への気持ちは、さらに倍増している。

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