
蹴球放浪家・後藤健生は今、韓国にいる。サッカー東アジア最強国を決めるE-1選手権を取材するためだ。韓国は後藤氏にとっても、日本サッカー界にとっても、いろいろな思い出がある土地だ。今回、脳裏に浮かんだのは、「1996年のアジアユース選手権」のことである。
■「線が細かった」日本代表レジェンド
そして、MFには日本サッカー界のレジェンドの1人、中村俊輔氏(現在は横浜FCコーチ)がいました。
当時まだ18歳で、桐光学園高校の3年生。当時から、圧倒的なテクニックを誇っていましたが、とても線が細くて繊細そうだったので、「プロに入っても、フィジカル的にどこまでやれるのだろう?」と感じたものですが、その後は横浜マリノス(まだ「F」が付いてなかった)からセリエAのレッジーナ、そしてスコットランドのセルティックで圧倒的な存在感を放つことになります。
しかし、これだけの豪華メンバーがそろっていても、日本はまだアジアでトップに立てなかったのです。