後藤健生の「蹴球放浪記」第273回「最高に美味しかった水原の水餃子」の巻(2)線が細かった「18歳の中村俊輔」、忘れられない選手権後の「幸福の味」の画像
Eー1選手権の日本代表キャプテンは、前回大会MVPと得点王を獲得し、カタールW杯メンバーにも選出された相馬勇紀。頼れるキャプテンの下、快進撃は続くか。撮影/原壮史(Sony α1使用)
■【画像】Eー1選手権が開催されている韓国の「信号待ちの間」の猛暑対策

 蹴球放浪家・後藤健生は今、韓国にいる。サッカー東アジア最強国を決めるE-1選手権を取材するためだ。韓国は後藤氏にとっても、日本サッカー界にとっても、いろいろな思い出がある土地だ。今回、脳裏に浮かんだのは、「1996年のアジアユース選手権」のことである。

■「線が細かった」日本代表レジェンド

 そして、MFには日本サッカー界のレジェンドの1人、中村俊輔氏(現在は横浜FCコーチ)がいました。

 当時まだ18歳で、桐光学園高校の3年生。当時から、圧倒的なテクニックを誇っていましたが、とても線が細くて繊細そうだったので、「プロに入っても、フィジカル的にどこまでやれるのだろう?」と感じたものですが、その後は横浜マリノス(まだ「F」が付いてなかった)からセリエAのレッジーナ、そしてスコットランドのセルティックで圧倒的な存在感を放つことになります。

 しかし、これだけの豪華メンバーがそろっていても、日本はまだアジアでトップに立てなかったのです。

PHOTO GALLERY ■【画像】Eー1選手権が開催されている韓国の「信号待ちの間」の猛暑対策
  1. 1
  2. 2
  3. 3