■忘れられない「アツアツ」の幸福感
しかし、29年前の華西駅は閑散としていました。綜合運動場までの道の両側は、稲刈りが終わった後の水田が続いていました。
試合が終わって、すっかり暗くなった夜道を肩をすぼめながら駅に向かうときには、本当に寒さが身に染みたものです。
そんな華西駅の前にマントゥ(水餃子)を商う店がポツンと一軒たたずんでいるのを発見したので、さっそく、店に入ってアツアツのマントゥを口に入れたときの幸福感! あんな美味しいマントゥを口にすることは、二度とないことかもしれません……。
それから、30年、当時は韓国最強の一角だった水原三星ブルーウイングスの取材に行ったこともありますし、U-17やU-20ワールドカップも開催され、水原には何度も通っており、その変化をさまざまなところで感じます。
朝鮮王朝時代に建設された城壁もすっかりきれいになり、昔の宮殿を復元した華城行宮(ファソンヘングン)も公開されています。
こんなに暑くなければ、観光も楽しめるのになぁ……。