
J3の松本山雅FCが7月下旬のホームゲームで来場者プレゼントを実施する。その試合で先着1万人に配布されるシャツに、ファンから称賛の声が上がっている。
松本は現在、J3で10位につけている。J2昇格プレーオフへの出場ラインとなる6位につけるギラヴァンツ北九州とは、勝点5差。1節の結果だけでは追いつけないが、プレーオフ圏内は決して遠くない。
ちなみに、ある数値ではダントツのトップを走っている。ここまでのホーム入場者数では圧倒的な首位。1試合あたりの平均入場者数が8522人と、2位の栃木SCに3000人以上の差をつけているのだ。
さすがは、かつてJ1を戦ったクラブである。その松本は、さらなる加速が必要な7月のホームゲームでも、ファンの後押しを求めるつもりだ。7月26日のJ3第22節FC岐阜戦では、先着1万人に来場者プレゼントを実施する。
ファンに渡されるのは、「オリジナルコンフィットTシャツ」だ。それだけでもうれしいのだが、このアイテムには地元と力を合わせるとの思いが込められている。松本市にある「専門学校 未来ビジネスデザインカレッジ」の学生と共同で作成したものなのだ。
この来場者プレゼントの発表にあたり、クラブはホームページで「今までにはない斬新なデザインのTシャツが完成いたしました!」と、鼻息が荒い。確かに、そのデザインは目を引くものだ。
クラブカラーである緑が両袖に残され、前面と背面で存在感を放つのは「黒」。そして「ペイントスプラッシュ調のデザイン」だ。このデザインが採用された同校の学生は、「松本から見える雄大な北アルプスに焦点を絞ってストレートにビジュアルに落とし込んだデザインにしました。ペイントスプラッシュ調のデザインは地域の情熱とクラブの勢いを重ね合わせていて、それをシンプルかつ力強く表現しました」と説明している。