
6月28日、J1リーグ第22節が行われ、京都サンガF.C.が3-1でガンバ大阪に快勝した。その3点目となった“芸術的な崩し”が反響を呼んでいる。
キックオフ直前の時点で気温30度、湿度62%の蒸し暑さの中で始まった梅雨明け直後の関西ダービー。試合のペースを握ったのは京都だった。開始直後から素早い出足と球際の激しさで優位に立つと、前半17分にFWマルコ・トゥーリオがうまくオフサイドラインギリギリで受けてからの右足シュートで先制する。さらに同25分、再びマルコ・トゥーリオが、今度はコーナーキックからのクロスに頭で合わせて2点目を奪った。
そしてハーフタイムを挟み、G大阪が流れを変えようとしたところでの後半7分だった。
中盤中央のMF福岡慎平からの右サイドへ展開。ボールを受けた原大智が一呼吸置いて、最終ラインの位置から落ちてきたマルコ・トゥーリオへ斜めのパスを送ると、ここでトゥーリオがボックスの角の位置で相手の意表をつくダイレクトでのヒールパス。マークに付いてきたG大阪DF中谷進之介の裏へボールを送った。
このパスに、3人目の動きで後方から勢い良くオーバーラップしてきた右サイドバックの福田心之助が走り込む。そしてゴール前でフリーの状態から、利き足とは逆の左足で、ややカーブをかけながらのコントロールショットを放ち、逆サイドネットに突き刺した。