
今回のtotoはJ1第22節の9試合と、J2第21節の4試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
■「苦境のチーム」が反撃
J1リーグでは今季の折り返し点を過ぎ、いくつかのチームではすでに監督交代という大ナタが振るわれた。成績不振のチームで指揮官の首がすげ替えられたのだが、今節は降格圏にいる苦境のチームに反撃の可能性がある。
まずは最下位の横浜F・マリノスだ。大島秀夫監督が正式就任しての初陣となったミッドウィークのFC東京戦でも、0-3と敗れてしまった。
だが、今季ここまでも「なぜここで?」という不思議なタイミングで3勝してきたチームだ。そのサプライズが、今節にやってくると予想する。
相手は湘南ベルマーレ。アウェイでの神奈川ダービーに臨むことになる。
湘南は16位と横浜FMを8ポイントも引き離しているが、ここで横浜FMに勝利が転がり込むとみる。
理由は相性だ。対戦成績は通算29勝7分10敗で、勝率63パーセントと横浜FMが大きく上回る。さらに今回対戦する湘南のホームでは、横浜FMの16勝3分4敗と勝率が70パーセントにまで上昇する。
今季初の対戦は、引き分けに終わっている。だが、その勝点1は、開幕3連勝と波に乗っている湘南から奪った価値あるポイントだった。
また、湘南自身の調子が良くない。開幕当初は上位を争ったが、現在は16位。リーグ戦では、ここ4試合、勝利から見放されている。しかも横浜FC、アルビレックス新潟と、残留争いをしているチームに白星を献上してしまっているのだ。
ここ2シーズン、横浜FMは湘南相手に引き分けては勝利というパターンを繰り返している。そのリズムは途切れることなく、今回も大きな勝点3を手にすることだろう。