
6月22日、J1リーグ第21節が行われ、サンフレッチェ広島が4-0で横浜FCに快勝した。そのダメ押しの4点目を演出したMF中島洋太朗の絶品スルーパスが脚光を浴びた。
敵地ニッパツ三ツ沢球技場に乗り込んだ広島は、前半17分に新加入の木下康介の先制ゴールから同23分に加藤陸次樹、同39分には新井直人と立て続けにゴールネットを揺らし、前半だけで3-0のリードを奪って試合の主導権を握った。
この試合展開の中、後半29分に途中交代でピッチに立ったのが、中島だった。4月に右ひざ手術による離脱以降、この日が復帰戦となった19歳は、その直後のプレーでさっそく、魅せる。
相手陣内左サイド。浮き球を右足で柔らかくコントロールした中島は、ゆったりとしたリズムでの左足タッチでボールを前に運ぶ。次の瞬間、素早く右足アウトサイドで前線へロングスルーパス。鋭くカーブのかかったボールは、針の穴を通すように、そして相手DFラインをあざ笑うかのように、木下の足元にピタリと届けられた。
パスを受けた木下は、1度目のシュートを相手GKに防がれたが、その跳ね返りを落ち着いて押し込み、ダメ押しの4点目となった。