■19世紀の「遺物」に行くべきか

 幸い、今シーズンの京都はリーグ戦でも好調……。ということで、翌日の夜の日程は決まりました。

「では、翌日の昼間は何をしていようか?」

 いくつか時間をつぶす候補を思い浮かべました。

 大阪・夢洲で開催されている「大阪関西万博」を見物に行くことも考えましたが、主催者の方々には申し訳ありませんが、僕は万博なんていうのは19世紀の遺物だと思っています。

 だいいち、大阪万博はもう55年前に見たことがありますからね(神戸でのベンフィカ戦前日に万博を見物。ポルトガル館でエウゼビオを含む選手団一向と遭遇し、サインをもらったという話は「放浪記」第219回にも書きました)。

 そうしたら、京都国立博物館で「日本、美のるつぼ」、奈良国立博物館で「超国宝」という特別展をやっていることを知りました。で、しばらく悩んだ末、僕は「超国宝」展を見に行くことにしました。ま、こちらは7世紀、8世紀の遺物なわけですが……。

  1. 1
  2. 2
  3. 3