「歴代に残る名試合」「福森のキック無双ゲーム」横浜FCの奇跡の3点差大逆転劇を生んだ“悪魔の左足”への称賛続く!「名キッカーがいるからこそ生まれた勝利」との声の画像
横浜FCのサポーターに喜びをもたらしたのは“悪魔の左足”だった。 撮影/中地拓也

 クラブ史に残る魂を揺さぶる大逆転劇だった。

 6月8日に行われたルヴァンカップ・プレーオフラウンド第2戦で、横浜FCが第1戦の1-4を覆す4-0(2戦合計5-4)で、セレッソ大阪を下した。その勝利を生んだのが、3アシストをマークした横浜FCのDF福森晃斗の“悪魔の左足”だった。

 横浜FCの3点ビハインドで始まった試合。前半42分、DFラインの裏に抜け出した森海渡が、ボックス内で倒されてPKを獲得し、ファウルを犯した相手GK福井光輝が退場処分となったところから一気に試合が動き出す。森が自らPKを蹴って1点を返すと、迎えた後半に福森の左足キックから次々とチャンスが生まれた。

 後半14分、23分と左サイドから鈴木武蔵ユーリ・ララに合わせたクロスは惜しくもゴールネットを揺らすことはなかったが、同39分に右サイドからインスイングでの鋭いクロスで、ユーリ・ララのヘッド弾をお膳立て。さらに同44分、今度はハーフウェーライン手前から対角にピンポイントのロングパスを送り込んで鈴木の同点ゴールを演出する。そして延長前半14分、左CKのキッカーを務めると、高い弾道から曲がりながら急降下するボールを蹴り、身長191cmの櫻川ソロモンのヘッドでの逆転弾を生み出した。

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