■「手を焼いた」パワーとスピード
しかし、後半に入って1分もたたないうちに、清家は2試合連続ゴールを決める。
籾木、藤野、松窪らが角度を付けたパスをテンポ良く回して作ったチャンスで、最後は藤野がアウトサイドを使ったお洒落なパスを通して、走り込んだ清家がついに決めて日本が先制した。
ただ、54分にはCKからのボールを競り入ったGKの山下杏也加も触れず、抜けてきたボールが石川璃音に当たってゴールに転がり込み、オウンゴールという形で同点となってしまう。早いタイミングで同点となったことで、ブラジルに勢いを与えてしまった。
その後も、日本は清家のシュートがゴールポストを叩く場面もあり、互角に戦っていた。だが、78分、CKのチャンスからカウンターで仕留められてしまう。
この連戦で何度もやられていたケロリンのスピード・ドリブルを止めることができず、交代で入ったばかりの若いジョンソンに決められてしまったのだ。
2戦目では、コンディションもだいぶ回復して、互角の戦いができた。決定機は何度もあり、せめてその半分でも決めきることができれば勝利できたに違いない。
だが、ブラジルのパワーとスピードに(もちろん、テクニックにも)手を焼いたことも事実だった。
あのスピードあふれる攻撃をどうやって止めるのか?