■垣田裕暉が見せたポテンシャル

 ジャーメインが賞賛した垣田も前線でのハードワークや黒子となって敵を引き付ける動きで貢献していた。もともと粗削りでガムシャラな選手だが、今季の柏レイソルで恩師のリカルド・ロドリゲス監督と再会し、1トップとして起点を作るプレーに磨きがかかったのも大きいだろう。
 しかも、ジャーメインの3点目をオシャレなヒールパスでお膳立てした動きも見事。間もなく28歳という遅咲きの大型FWはポテンシャルを見せつけた格好だ。
 本人も今回の代表招集、そして初戦のスタメンは想像していなかっただろうが、このレベルであれば十分できることを示したのは大きい。12日の中国戦、15日の韓国戦でより屈強なDFと互角以上に渡り合えれば、その先も見えてきそうだ。
(取材・文/元川悦子)

(2)へ続く
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