
5月31日、川崎フロンターレは敵地でサンフレッチェ広島と対戦して2-1で勝利した。同点に追いつかれるいやな空気を吹き飛ばしたのが佐々木旭だった。
2戦連続引き分けで迎えたこの試合も、先制したものの同点ゴールを被弾。後半41分に追いつかれ、一時、勝点3の権利を失っていた。それでもアディショナルタイムが残り4分と掲示された中でCKを獲得し、その流れでゴールネットに蹴り込んだのが佐々木だった。
高井幸大が競り勝って頭で合わせ時点で佐々木は「入ったかな」と思ったというが、それが防がれて佐々木の前にやってくる。それを冷静に得点に結びつけた佐々木は、「こぼれてきたので、なんとかふかさないようにと思って下にたたきつけました」と心中を明かした。
佐々木にとってはこれが今季2得点目。2022年のプロ入り以降、4年連続でJ1リーグ戦でゴールを決めており、今年も鹿島アントラーズ戦でゴールを決めていた。しかし、得点数は4年連続で「1」。鹿島戦後、「2点目を取りたい」と話していたが、早くもその目標をクリアしたことになる。広島戦後のミックスゾーンで佐々木は、「やっと年イチの男を卒業できたんで、あと3点くらい取れれば」と安堵の表情を見せた。
一方で、自らにさらなる改善を求める。「めちゃくちゃ嬉しいですけど代表を目指しているので、もっと数字を出していかないと、もっと目立たないといけないですし、今日もミスがあったので、それを減らして、しっかりこだわってやっていきたい」とさらなる高みを目指したのだ。