
5月24日、J1リーグ第18節が行われ、ヨドコウ桜スタジアムでの一戦はセレッソ大阪が2―0でアビスパ福岡を下した。その勝敗を大きく左右した福岡FWウェリントンの“幻のゴール”が話題を集めた。
後半アディショナルタイム突入寸前のプレーだった。0-1と1点を追う福岡は、前線に人数かけてリスク覚悟の攻撃を仕掛ける。そして右サイドのタッチライン際でボールを受けたMF湯澤聖人が、右足での鋭いクロスをゴール中央に送り込むと、これがウェリントンの頭に“ドンピシャ”。37歳とベテランになってもヘディングには滅法強いブラジル人ストライカーは、両足ジャンプからの“会心ヘッド”でゴールネットを豪快に揺らした。
後半途中出場の2人による“神クロス&鬼ヘッド”に、ゴール裏にいた福岡サポーターは大興奮。今季出場12試合ノーゴールだったウェリントンもベンチメンバーたちと歓喜の輪を作った。
しかし、その直後にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)介入で電光掲示板に「ゴール確認中」と表示されるとスタジアムからはどよめきが沸き起こる。C大阪守備陣もお手上げのピンポイントクロスだったが、その瞬間にウェリントンの左足がオフサイドラインより数センチ、わずかに出ていたとしてゴールは取り消しとなった。