
最終ラインならどこでもハイレベルでこなす川崎フロンターレの佐々木旭。その進化の背景に、メンタル面での変化と、技術向上があったことはすでに書いた。
また、ACLEで実感した「イヤだったこと」を実践することによってJリーグのピッチでさらに脅威になり続けていることも書いたが、さらに佐々木は、あるチームメイトの名前も出して刺激になっていると明かす。
それは、ACLEファイナルズでの過酷な3連戦を戦い抜いてことでアベレージが上がったのではないか、と聞かれたときのことだ。「そうですね、そこの意識は間違いなく変わりました」と答える佐々木は、以下のように心の内を紡ぐ。
「ACLもそうですけど、(高井)幸大を近くで見ていても、もう別人かのような幸大になってしまったので、そういうのを見ても刺激をもらえますし、自分ももっとやらないといけないなと思う。身近にそういう存在がいるのはありがたいです」
説明の必要もないかもしれないが、高井幸大は現在20歳ながらすでにサッカー日本代表に選出されている。ワールドカップアジア最終予選で昨年、そして今年と出場しており、仮に出場がかなわなくとも、常に森保ジャパンの一員としていることで、偉大な先輩選手から多くのものを吸収している。
佐々木によれば、「顔つきもそうですし、プレー中の振る舞いとか、本当に幸大かって思うくらいの感じです。声を出すとか、味方に要求するとか」と、高井がこの短期間で急激に変わったと感じるのだという。