■「見習いたい」クリスタルパレス

 その後、試合は1-1でタイムアップ。プロの試合ではあまり見ることないファウルスローを、関根が取られる珍しいシーンもあった。

 試合後、関根に話を聞いた。

「スタッド・ランスが2部に落ちたら、北中米ワールドカップにも選手として選ばれなくなると思うんですよね。だから、パリ・サンジェルマンとのカップ戦決勝戦も、入れ替え戦(降格プレーオフ)も、すべてを懸けて頑張ります」

 そして、日本代表の先輩の名前を出して、こう続けた。

「FAカップ決勝で、クリスタルパレスの鎌田大地選手がマンチェスター・シティを破って優勝したので、自分たちもクリスタルパレスの戦い方を見習って、強いチームとどう戦えば勝てるのか、研究したいですね。

 それに、パリ・サンジェルマンは、フランス1部リーグで自分がデビューしたときの相手チームです。自分がどれだけ成長したのか、はかるのにちょうどいいと思いますので、楽しみですね」

 パリSGとは中2日の連戦と厳しい日程であることが気がかりだが、日本代表の22歳の若武者が、今シーズンのフランス王者にして、6月1日に控えたCLファイナリストを相手にどこまで戦えるのか、注目したい。

PHOTO GALLERY ■【現地撮10枚】「すべてを懸ける」関根大輝の進化した「フィジカル」「ハイボール対応」「同僚との連携」!
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