
現地時間の5月3日、川崎フロンターレはACLE決勝アル・アハリ戦に挑んだが敗れた。アジア王者の夢を掴めなかった高井幸大が気持ちを新たにした。
サウジアラビア・ジェッダでのファイナルズ3試合でフル出場した高井は、現在、チームで大きな成長を見せている一人だ。昨年、パリ五輪のメンバーに選ばれてめざましい活躍を見せると、サッカー日本代表にも選出。国内組ながら先発出場するなど躍進を見せている。
そうした経歴もあって、今回のファイナルズに際して「(国際)経験を持っている方だと思うのでチームを引っ張りたい」と繰り返し口にしてきた中で、ピッチの上で力強いプレーを見せた。それでも、個人として通用したことについては「ここっていうのはちょっとないかもしれない」としたうえで、「対人のところは、もっと伸ばさなきゃいけない」と話す。だからこそ、ファイナルズ3試合連続で2失点したことについて「圧倒的に個が足りなかった」と悔やむ。
個についての成長を求めながらも、「組織的に戦うってことは大切だな」と改めて感じたという。金銭的に充実している中東のチームには欧州で活躍してきたスター選手がゴロゴロいるが、それでも川崎フロンターレがファイナリストの座を掴んだのは、その個を制するほどの組織力があったからだ。