■最後は「学生」と「社会人」が激突

 東京都トーナメントはかなり複雑な大会なので、ちょっと仕組みをご紹介しよう。

 この大会は大きく社会人系と学生系の2つに分かれて、ノックアウト式トーナメントで行われる。

 学生系は昨年の秋からトーナメントが行われ、東京都リーグ所属の学校から順次上のカテゴリーの大学が参加してくる。なにしろ、東京都には大学が多いので大規模なトーナメントとなる。そして、今シーズンは関東大学1部の明治大学と同2部の法政大学が「学生系代表」に決定した。

 一方、社会人系ではまず東京都社会人チャンピオンシップ(東京カップ)という大会が行われる。ここでは関東リーグ以下のチームが戦う。そして、今シーズンの決勝は関東リーグ1部勢同士の戦いとなり、南葛SCが東京23FCを5対2のスコアで下して優勝。両チームが4月9日の「社会人代表決定戦」に進出し、前述のようにJFL所属の横河武蔵野FCとクリアソン新宿に挑戦した。

 そして、今年は2試合とも関東リーグ勢が格上であるはずのJFLチームに勝利して、東京都トーナメント準決勝で学生系代表と対戦したのである。

 非常に複雑な形式の大会であるが、要するに学生系と社会人系に分かれて、下部リーグ同士のトーナメントが行われ、勝者がより上のリーグ所属チームに挑戦する形で進み、最後に社会人系2チーム、学生系2チームが準決勝、決勝を戦って天皇杯での東京都代表を決定するというわけだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3