【2025年J2「第11節」RB大宮アルディージャVS北海道コンサドーレ札幌「徹底分析」】つなぐ札幌に対して速く攻める大宮――試合で“決め切る”を実行する重要な練習【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
元日本代表FW杉本健勇も躍動する現在2位のRB大宮アルディージャ  撮影/原壮史

■J2は11節から5連戦

【J2リーグ第11節 4月25日 19時03分キックオフ 大宮 1ー0 札幌 NACK5スタジアム大宮】

 戦国J2のなかで、RB大宮アルディージャが存在感を発揮している。

 J2リーグは4月25、26日に第11節が行なわれ、2位のRB大宮は17位の北海道コンサドーレ札幌とホームで対戦した。

 J3から1年でJ2に復帰したRB大宮は、開幕4連勝の好スタートを切った。直近3試合は1勝2分である。基本戦術の3-4-2-1から、高強度で縦に速いサッカーを繰り出す。

 J2リーグは今節から15節まで、中2日から中4日での5連戦となる。長澤徹監督は2シャドーの一角を担ってきたFW豊川雄太、右ウイングバック茂木力也をベンチスタートとし、FWカプリーニとDF安光将作をリーグ戦で初めて先発に指名した。また、MFアルトゥール・シルバが離脱しているダブルボランチのひとりには、MF谷内田哲平が2試合連続で名を連ねた。

 こうした選手の入れ替えは、当然ながら連戦を意識したものだ。同時に、長澤監督は選手層の底上げも意識している。「先発の11人がレギュラーということではない」というのは昨シーズンの就任当初からチームに浸透させてきたメンタリティで、その延長線上として「ラージグループを形成する」との狙いを持つ。

「リーグ戦なので、11人で固めていってもダメですからね。しぶとく勝点を取りながら、色々な選手をジョイントさせる、ということを序盤戦は続けていかなきゃいけないと思っています」

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