
2025年4月16日、浦和レッズ対京都サンガF.Cの試合が埼玉スタジアム2002でおこなわれた。試合は、2-1で浦和が勝利した。京都のフォーメーションは「4-3-3」で中盤は逆三角形。浦和は、「4-2-3-1」または「4-3-3」とも言えるフォーメーションで、中盤は三角形を組んできた。
■「本人の自信」、そして「チームの糧」に
前節の町田戦(2-0で浦和勝利)のコラムで、この試合の勝ち方が浮上のきっかけになるだろうと述べた。町田戦と同じ先発メンバーで挑んだ浦和は、京都戦の勝利で、さらにチーム力を上げるだろう。
トップ下の渡邊凌磨とワントップの松尾佑介のホットラインは、攻撃の強力な武器になってきた。これは個人的な意見だが、現在27歳の松尾にはサッカーのことだけを考えて、サッカーにすべてを捧げる気持ちで取り組んでほしい。今、目の前には、彼の高いポテンシャルを活せる最大のチャンスが訪れようとしている。チアゴ・サンタナからレギュラーポジションを奪い取るような状況になったら、本人の自信にもつながるし、チームにとっても大きな糧となる。
人生の中で、チャンスは何度も訪れることはない。チャンスをつかめるのか、それとも逃してしまうのかは、本人の意識の問題になってくる。よそ見をしていたら、それがチャンスだと、人は気づかないで過ごしてしまう。だから松尾には、なんとしてこのチャンスをつかみ取ってほしい。
では、浦和の攻撃パターンの良いところや守備の足りないところを実際の試合映像とともに解説していくことにしよう。なお、試合を詳細に分析するために、試合のダイジェストに従って話を進めていく。読者の皆さんは、以下のDAZN公式ハイライトを見てプレーの詳細部分を確認してほしい。https://www.youtube.com/watch?v=M4WUIRtVAFs