■攻守で「結果」を出したエース
後半は、立ち上がりから浦和が積極的に攻撃。左サイドの金子拓郎がきっかけとなり、立て続けに決定機を作ったが、最後のところが合わずに追加点を奪えない。
すると55分、京都がエリアスのシュートで1-1に。しかし、浦和は崩れなかった。グスタフソンが安居とのワンツーで中央で前を向くと、ダイレクトで渡邊にパス。DFから遠い左足で正確なシュートを放ち、勝ち越し点を奪った。
松尾が1トップで渡邊がトップ下、という構成ではあるものの、試合後のヒーローインタビューで「それまでも2トップに良いボールが…」と語っていたように、攻撃時の意識としては2トップ。町田戦より前の試合ではボランチの筆頭として起用されてきたシーズンだが、ポジションを前に移したこの2戦で攻守両方で明らかな結果を出してみせた。
その後は京都の攻撃に襲われる時間が長くなったが、原口元気や長倉幹樹ら途中出場の選手たちもしっかりと戦い続け、同点を許さず。2-1で試合を終え、連勝を達成した浦和。
グスタフソンと渡邊の共存、グスタフソンと安居のダブルボランチ、渡邊と松尾の攻守における連動、といったこの2戦で結果をもたらす核となった組み合わせに加え、マリウス・ホイブラーテンとダニーロ・ポザのセンターバックコンビや石原広教と長沼洋一の両サイドバックの安定感も増した。
正解の1つが見つかったかのような浦和は、このまま上位争いに加わることができるか。
■試合結果
浦和レッズ 2-1 京都サンガF.C.
■得点
24分 松尾佑介(浦和)
55分 ラファエル・エリアス(京都)
61分 渡邊凌磨(浦和)