
イングランド2部リーズ・ユナイテッドに所属するサッカー日本代表MF田中碧が試合中に繰り出した“時を止める”プレーが大きな話題を集めた。
現地4月12日に行われたチャンピオンシップ第42節で、リーズは本拠地エランド・ロードでプレストン・ノースエンドと対戦した。試合は開始早々からスコアが動き、前半13分の時点でリーズが2-1とリードすると、その後はボールを支配しながら試合を優位に進めて試合終了。首位堅守でプレミアリーグ昇格へ向けて大きな勝点3を手にした。
その中で注目されたのが、田中の驚きのプレーだった。
相手陣内の左サイド奥深くの位置でボールを拾った田中が、素早くターンしてイングランド人DFケイン・ヘーデンと1対1で対峙する。すると田中は、両足の間にボールを置まま、その場で静止。その状態のまま、約12秒。まるで剣術の達人が「後の先」を取るような構えとわずかなフェイントで相手と睨み合い、スタジアム全体の時間を止めてみせた。
この田中のプレーに、現地放送の解説者は思わず笑い声を漏らし、リーズ公式エックス(旧ツイッター)では「Tanaka stand-off!」として紹介した。