■オーストラリア戦「内容的」に完敗

 より具体的に言えば、せっかく中盤での守備力でボールをうまく回収して、パスをつないでボールを保持し、サイドもうまく使って相手陣内までボールを持ちこむこともできているのに、それがゴールに、あるいは決定機に結びつかないのだ。

 初戦のアラブ首長国連邦(UAE)戦こそ、攻撃陣が噛み合って4対1と快勝した日本。第2戦でもベトナム相手に早い時間帯(13分)に吉田湊海が先制し、その後もボールを握って優勢に試合を進めながら2点目が取れず、後半のアディショナルタイムに追いつかれてしまった。

 ベトナム戦で順当に勝利しておけば、その時点でグループリーグ突破(ワールドカップ出場権)が決まり、3戦目のオーストラリア戦では思い切ったターンオーバーができていたはずだが、そんな目算がすべて狂ってしまった。

 オーストラリア戦でも、日本はCKからDFの藤田明日翔が巧みなシュートを決めて7分に先制する。だが、その後、何度かチャンスがあったものの、決めきることができずに、後半に入るとオーストラリアに押しこまれて3失点。最後に谷大地が決めて1点差としたものの、内容的にも完敗という結果に終わってしまった。

(2)へ続く
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