
4月9日、未消化だったJ1リーグ第5節の1試合が行われ、川崎フロンターレが横浜F・マリノスを等々力に迎えて対戦した。死闘となったこのゲームの先制点は、日本サッカー界にとってメモリアルになるであろうゴールだった。
前節から中2日で迎えた川崎は、この試合で選手を大幅に変更。その中で注目を集めたのが、MF大関友翔の初先発だった。
大関は川崎の下部組織出身で、2023年にトップチーム昇格。昨年はJ3福島に育成型期限付き移籍をしていたが、今季J3リーグのベストイレブンに選出されるなどの活躍を見せたうえで今季、復帰。その後、J1デビュー戦を飾るなどしていた中で、ついに、先発の座を掴んだのだった。
さらに、開始7分には得点も決める。伊藤達哉が中央から左にボールを展開すると、受けたマルシーニョがクロスを送ろうとする。しかし、これが相手選手に当たってマイナスがより強くなった中で、そこに走り込んでいたのが大関。勢いよくボールに入ると、冷静にトラップして、そのまま右足で流し込んだのだ。大関は待望のJ1初ゴールに喜びを爆発。両手をガッツポーズさせて叫んだのだった。