■アタッカー陣をどう並べていくのか

 やはり昨季12ゴールの宇佐美がここまで1点というのは物足りない。今季は3月に入って2試合を欠場。最近はベンチスタートが増えているが、もう少しコンディションを引き上げ、決定力を高めていくしかない。本人も現状に納得していないのか、柏戦後もメディアの呼びかけに答えることなく去っていった。昨季はどういう時も取材に応じていただけに、うまくいっていないことを感じているのだろう。もともと得点力が高いとは言えないガンバにしてみれば、エースの爆発がなければ、浮上も見えてこない。背番号7の覚醒が待たれるところだ。
 期待の新戦力FWデニス・ヒュメットもまだフィットしていない印象だ。柏戦はイッサム・ジェバリと2トップでスタートしたが、2人がいい距離感でプレーできない状況も散見され、シュートはゼロに終わった。満田も2人とファン・アラーノのつなぎ役として奔走するばかりで、彼自身もフィニッシュに行くチャンスが少なくなっていた。
 そういった悪循環を解消するためにも、ダニエル・ポヤトス監督がアタッカー陣をどう並べていくのかベストなのかをいち早く見出す必要がある。今は並びや組み合わせが頻繁に変わっていて、選手たちも連携面を成熟させることが難しいはずだ。
「選手によって特徴だったり攻撃も守備も戦術が変わったりするので、難しさはありますけど、試合の中でエラーが起きたところを少しでも修正していければいいと思います。自分も結果を残せていないし、ゴールにこだわってやっていきたいですね」と満田も強調していたが、それぞれのストロングを引き出し合えるような形に持っていくことが重要。

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