
J1リーグ第6節、清水エスパルスが京都サンガF.C.と対戦したゲームにおいて、守備面で主導権を取れなかったことは攻撃にも少なからず影響している。
前からボールを取りにいこうとすると、京都はロングボールで中盤を飛ばしてくる傾向はあるが、清水が5ー2ー3のような形になるので、北川航也、乾貴士、松崎快の三枚を剥がした後にボランチ脇でボールを運ばれることが多く、比較的グラウンダーでボールを運べたこと。そして前線の原大智やラファエル・エリアスに当てた時に、中盤が数的優位でセカンドボールを拾いやすく、そこから前進できていた。
確かに左サイドハーフの西原源樹を”サイドバック化”することで、中央を三枚にして原やエリアスに対応できるので、一発でやられるリスクは大幅に減るが、全体が下がってしまい、攻撃のスタートポジションが低くなるというデメリットも生じていた。清水はセンターバックの高橋祐治と住吉ジェラニレショーンから長短のパスで攻撃を組み立て、京都の4ー3ー3の守備をワイドに外し、右サイドバックの北爪健吾からの縦パスで乾貴士や松崎快をスペースに走らせるなど、チャンスは作れていた。