
3月16日に開催されたJ1リーグ第6節のファジアーノ岡山戦で、川崎フロンターレは自慢の攻撃が鳴りを潜めてしまった。
「水曜日に試合をして心身ともに疲労があるなかでのゲームだった」(長谷部茂利監督)こともあれば、「雨が降っていた前半は非常にやりづらかったように見えました」(前同)と話す部分もある。この記事の「その2」で書いたように、間延びしたことも要因としてある。
そのような中で感じたのは、攻撃の時に急ぎ過ぎた部分だった。当然、速さ・早さを持って前に出る部分も必要だが、そうではなくて時間をかけていい場面でも、そこを選択しているように感じた。
そんな中、記者会見で長谷部監督は「次に向かって、もう少しボールを保持できるように」と語っており長谷部監督が就任して以降、初めて「ボール保持」という表現を求めたと思われたので、「次はそれにトライする段階にあるか」と聞いてみると、次のように答えている。
「ボール保持にこだわることはないんですが、攻撃の回数や時間の長さだったりで言うと、前半は特に、少し無理をしてスピードアップして取られてしまう、ドリブルが大きくなってしまう、コントロールがずれてしまう。そういうことが多かったので、そういう面から、もう少し自分たちが攻撃できる時間や回数を(増やしていきたい)という話です」